1and2Forint

 1and2Forint 

ハンガリーのお金、ちょっと?なお話。
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現在のハンガリーの通貨は「フォリント(Forint、略記:Ft、HUF)」。

発行されている紙幣は500(ピンク色)、1,000(水色)、2,000(茶色)、5,000(薄紫色)、

10,000(水色)、20,000(桃色)フォリント

コインは5、10、20、50、100、200フォリントがあります。

以前は1Ft、2Ftコインもありましたが、

2008年3月から廃止になっています。

現金での支払いの場合、端数が出れば、切捨てもしくは切り上げとなります。

(例:請求金額が201フォリントの場合、実際に支払うのは200フォリントとなり、

203フォリントの場合は実際に支払うのは205フォリントとなります。)

すなわち、現金での最小単位は5Ftなのです。

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現実にスーパーで398Ftの値札が付いた商品を

ひとつ買えば支払いは400Ftです。
  
じゃ値札を400Ftにすればよいように思いますが、

5個買えば398x5=1990Ftで1個398Ftで買ったことになるわけです。

商売じょう9や8の端数は安さを強調する数字です。

198、これは、日本でもおなじみの商品価格付けです。

ではなぜ、世間で端数の価格付けがあるのに

1と2Ftコインが廃止になったのでしょうか?。

ハンガリーはチップの習慣がある国で、

レストランやタクシーの支払いの際に「お釣りはいりません」と言う感覚で、

スーパーのレジでも同じセリフを言う人が多いこと!。

で、1,2Ftは使用頻度が極端に少ない。

国としての廃止理由が、

製造に1枚あたり数Ftの経費がかかるのに実際にあまり使う人がいない、

との理由です。

日本の1円もアルミ価格の上昇などで、

現在の生産コストで1円50銭の原価割れだそうです。

しかし、日本では1円玉廃止は出来ないでしょう。

「1円を笑うものは、1円に泣く」、「塵も積もれば山となる」。

ハンガリーはEU圏なので、通貨もユーロに移行したい、

その下準備の貨幣調整なのかも知れませんね。

物価も年々上昇しています。