虞美人草(ぐびじんそう)

 虞美人草(ぐびじんそう) 
 
 
ぐびじんそう、いわくありげな花の名前である。
シャーレイポピー (Shirley poppy)の別名なんですが、
文学好きの人は、
夏目漱石の小説「虞美人草」を思い浮かべるのでしょう。
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EOS40D + EF70-200mm F4L IS USM
 
虞美人(ぐびじん)とは何ぞや?。
三国志項羽(こうう)の愛人(中国語で妻や恋人を意味する)で、
正確な名前ははっきりしておらず、
「美人」も後宮での役職名であるとも
その容姿を表現したものであるともいわれる。
小説などでは、虞を姓とし「虞姫」と紹介されているものが多い
 
ようするに、三国志項羽の妻の名前ですな。
その昔、わかりやすい三国志の本を読んだが、
項羽の嫁さんの名前は記憶におまへん。
 
なんで花の名前になったのか。
項羽劉邦に敗れ追い詰められた時に、
死を覚悟した項羽が詠った垓下の歌に合わせて虞美人が舞った後、自刃した。
彼女を葬った墓に翌夏赤くこの花が咲いたという伝説から、
虞美人草呼ばれる。
 
虞美人を描いたフィクション
覇王別姫(京劇)
項羽(能。別名「美人草」)
項羽と劉邦/その愛と興亡(中国・香港映画)
大漢風 〜項羽と劉邦〜(中国のテレビドラマ)
項羽と劉邦(長與善郎の戯作)
虞美人(宝塚歌劇団作のミュージカル。長與善郎の『項羽と劉邦』が原作)