洗い屋さん

 洗い屋さん 
 
 
京都の旅館を舞台にしたテレビドラマを観ていて、
ヒノキや高野槙(こうやまき)の風呂を専門に洗う「洗い屋」なる専門職を知る。
木造の家を洗う洗い屋さんは知っていたが、木の風呂だけを洗うのは京都ならではのようだ。
 
旅館の風呂は毎日のように湯を入れるから、男衆はこれも毎日ごしごしと洗う。
しかし、いつの間にか目に見えない「人間の脂」が桶や板にしみこんで、黒ずんでくる。
 
そこで専門家「洗い屋」職人の出番となる。
まずはペーパーやすりで脂を落とし、そのあとで洗いにはいる。
昔は「灰汁(あく)」だけで洗っていたものを、今では苛性ソーダを配合して使っている。
木をいためないように慎重に配合。
その配合度合いはなめて舌で確認。
ほんとうに苛性ソーダを舐めるのです!。
苛性ソーダの効果によって木の垢を浮かし取る。
 
苛性ソーダは強いアルカリ性で、アルカリ性の木は垢が付きやすい。
そこで酸性にするのに希硫酸を塗る。
 
苛性ソーダをなめたり硫酸を使ったり命がけの仕事ですね!。
 
「洗い屋」職人は風呂周りすべてを、幾種類もの道具をもって丹念に洗う。
 
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 EOS 5D Mark Ⅲ + EF40mm F2.8 STM