ちはやぶる

 ちはやぶる 
 
 
竜田揚げの「竜田」語源は大和川水系の支流で奈良県を流れる竜田川の事と新聞のコラムにあった。
竜田は奈良の竜田川の事だと聞いた事があるのだが、我が町を流れる大和川の支流とは知らなかった。
 
百人一首「ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」と詠まれるほど、
竜田川は古くから紅葉の名所と知られていた。
赤褐色の揚げ色に片栗粉の白い部分があることから、
紅葉が映える竜田川に見立てた。
 
千早(ちはや)振る(ぶる) 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは) からくれなゐに 水くくるとは
 
[訳] 不思議なことが多かったという神代でも、こんなことは聞いたことがない。
竜田川の水を、紅葉(もみじ)の葉が紅(くれない)にくくり染め(しぼり染め)にするなんて。
詞書(ことばがき)に、紅葉の流れる竜田川を描いた屛風絵(びょうぶえ)を題として詠(よ)んだとある。
紅葉を浮かべる竜田川のさまを、くくり染めの織物に見立てた歌である。

枕詞 千早振る(ちはやぶる)
①荒々しい「氏(うぢ)」ということから、地名「宇治(うぢ)」にかかる。「ちはやぶる宇治の」。
②荒々しい神ということから、「神」および「神」を含む語、「神」の名、「神社」の名などにかかる。
 
ちはやふる」(ちはやぶる)は「神」などにかかる枕詞として「神代も聞かず」を導く訳ですが、
枕詞を良く理解できない私としては、この歌は「神代も聞かず」から始まるほうが理解しやすい。
「千早振る」を枕詞と知らないと古典落語の演目「千早振る」のようになる。
 
イメージ 1
EOS 5D Mark III + EF70-200mm F2.8L  USM
TV  1/180  AV 6.7  ISO 1250  焦点距離 200mm
 
 
 
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