へそくり
へそくり
「へそくり」は時折テレビ番組で話題になっります。
先日も、現代のへそくり事情云々・・・を観ていて、ふと、「へそくり」の語源はと思う。
へそに栗を隠して貯めた・・・そんな訳わないだろう。
糸巻きがどうのこうのだったかな。
調べなおしてみた。
糸巻きの名前、綜麻(へそ)から、「綜麻(へそ)繰り」が由来だとする説。
布などを紡ぐときに使う、麻糸などを糸巻きで巻いた状態を「綜麻(へそ)」と呼ぶ。
昔の農家ではこれを紡いでお金を稼いだことを由来とするとの説。
さらにこの紡ぎをする女房が、毎晩3本ずつ別にとっておき、
親が亡くなった時にこの麻糸で経帷子を織る習慣があることから、
「別にとっておくこと」を「へそくり」と称し、それがお金にも適用されたとする説もある。
懐の奥の方に隠したお金・・・の説。
「臍繰り(へそくり)」と書き、懐の腹巻などから繰り出すお金から、
「奥の方に隠しておいたお金」を意味する。
漢方薬の名前の説。
栗の形をしてへそのようなくぼみがあるため「ヘソ栗」と呼ばれていた。
これが漢方薬「半夏(はんげ)」と呼ばれる吐き気や頭痛、めまいなどに効く薬の材料になるため、
農家の人が暇をみつけてはこの根っこを掘り起こして売り、
小銭を稼いでいたことに由来する。
漢方薬の名前からの説は、「へそくり」に関する薄っすらとした記憶の中にはありませんでしたので、
新しい発見である。
「へそくり」の語源、何となく知っていたのですが、
同じ「繰り」の付く「遣り繰り(やりくり)」の語源が分からない。
言葉の意味は、「不十分な物事を種々に工夫して都合をつけること。」
やっと探せたのは、「槍繰り」すなわち長い槍を巧みに操ることを語源 としているともありました?。