馬酔木

 馬酔木  
 
長居植物園に「万葉のみち」と名づけた緑道があります。
延長100mほどの道沿いは、春は10種の万葉植物が、
夏は11種、秋には14種、冬は6種、合計で41種植えられています。
 
昨日見頃だったのは、
万葉集にも詠まれた植物「アセビ」と「ミツマタ」でした。
「万葉のみち」なんて名前が付いているで、
期待して行くと(低い花々がチョロチョロと咲いている。)がっかりするところです。
 
アケビを漢字で書くと「馬酔木」と書きます。
 
枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでいる。
 馬が食べると酔って足がなえることから「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、
 しだいに変化して
 「あしび」そして
 「あせび」となった。
 
「池水に影さへ見えて 咲きにほう あしびの花を 袖に扱入(こき)れな」
   万葉集
   大伴家持(おおとものやかもち)

 「磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに」
   万葉集
   大来皇女(おおくのひめみこ)

 「わが背子に わが恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり」
   万葉集

 「河蝦(かわず)鳴く 吉野の川の 瀧の上の  馬酔木の花ぞ 末(はし)に置くなゆめ」
   万葉集
イメージ 1
EOS 5D Mark III + EF100mm F2.8 L MACRO USM
TV 1/125 AV 5.6 ISO 200 焦点距離 100mm
 
 
Hatena Blog 「maido」も観てね!。