オクロ鉱山
オクロ鉱山
大阪市立科学館1階「電気とエネルギー」フロアーの一角、
モニターに釘付けになった展示物がありました。
昔々その昔、アフリカのガボン共和国にあるオクロ鉱山で、
自然界で起こった場所として紹介されています。
核分裂が原子炉内じゃなく自然界で起きた!。
それじゃ地球は・・・・・。
天然ウランは地球上どこでも同位体元素の割合は一定で、
ところがガボン共和国のオクロ鉱山のウランは、
ウラン235の含有率が極めて低かったのです。
しかもウランの核分裂が起こった後に生成できる物質、
つまり地球誕生のころはウラン235が大量に存在していたが、
場所によっては自然に核分裂が進行し、
現在のように少なくなってしまったのではないか、というのです。
この仮説は1956年にアーカンソー大学の日系物理学者P クロダ博士が唱えた仮説で、
当時はほとんど信じられなかった説でしたが、
このオクロ鉱山の発見で、この説は事実であると証明されました。
今から17億年前に、オクロ鉱山一帯には大量のウラン鉱脈があり、
通常のサンプルに対し0.440%低く、
ほかの鉱床とは異なることが判明し、
核分裂を起した鉱床として密閉保存されています。
実に興味深い!。
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