113番

 113番 
 
理化学研究所森田浩介らが発見し、
2015年12 月に命名権を得ていた113番の新元素の名称が「ニホニウム」になる。
 
原子番号が「113番」で元素名が「ニホニウム」で元素記号が「Nh」です。
 
難しい世界の話ですが日本名が付いた事は喜ぶ事なんでしょう。
 
原子番号とは、原子において、その原子核の中にある陽子の個数を表 した番号である。
原子核は陽子(プラスの電荷を持つ)と中性子から成り、
そのまわりには陽子と同数の電子(マイナスの電荷を持つ)が回っています。
元素の化学的性質を決めるのは外を回っている電子ですから、
陽子の数によってその元素の性質が決まるといえます。
この原子核内の陽子の数のことを「原子番号」と呼びます。
 
原子番号は原則として軽い順番です。
1番水素→2番リチウム→3番ベリリウムで、
113番ニホニウムですから重い元素です。
元素は重くなるほど不安定で、安定に存在できる最大の元素は、
陽子82個と中性子126個から成る原子番号82番鉛です。
これより大きな原子核は徐々に「崩壊」していきます。
 
崩壊のペースは「半減期」という数値で表され、
原子が壊れて半分に減ってしまうまでに要する時間を指します。
 
天然から見つかる最大の元素は原子番号92のウランです。
これも徐々に放射線を出して壊れていきますが、
45億年という長い半減期を持つため天然から鉱石の形で発見されているわけです。
そしてこれより大きな原子番号を持つ元素(超ウラン元素)は天然には存在せず、
全て人工的に作り出された元素なのです。
113番ニホニウムも人工的に作り出された元素です。
 
そんな不安定な超ウラン元素をいったいどうやって作り出すのか。
原子核原子核をぶつけ、合体させて作るのです。
線形加速器リニアックで、亜鉛原子番号30)+ビスマス(83)=ニホニウム(113)。
 
実験では、1秒間に2.5兆個の亜鉛ビームを80日間続けてビスマスに向かって撃ち込み、
1700京(1.7×1019)回の衝突を起こした中から、
たった1原子の元素113(質量数278)を検出したといいます。
できた113番元素はわずか1万分の3秒でα線という粒子を出して崩壊し、この世から消滅しました。
 
1万分の3秒しかこの世に存在しない113番の価値は私には理解できませんが、
科学にとって偉大な一歩何だそうです。
 
イメージ 1
EOS 5D Mark Ⅲ + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
TV 1/125 AV 16 ISO 400 焦点距離 100 mm
 
 
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