昭和16年12月8日

 昭和16年12月8日 

昨日、12月8日は日本海軍がハワイ・真珠湾アメリカ軍基地を奇襲攻撃した日でしたね。
日本時間1941年( 昭和16年)12月8日未明、ハワイ時間12月7日)
真珠湾攻撃( Attack on Pearl Harbor)

真珠湾攻撃」と見たり聞いたりすると思い出すのが、
暗号電文「ニイタカヤマノボレ」と「トラトラトラ」です。

ニイタカヤマノボレ」、正確には「ニイタカヤマ ニノボレ一二〇八」で、12月8日午前零時を期して開戦です。
この電文は真珠湾攻撃部隊海軍で、陸軍は「ヒノデハヤマガタ トス(開戦は8日とす)」でした。

「トラトラトラ」は「我、奇襲ニ成功 セリ」、モールス符号「トとラ(・・―・・ ・・・)」を繰り返すトラ連送です。
「ト」は「・・―・・」、ラは「・・・」です。

「・・-・・ ・・-・・ ・・-・・」と「ト(・・―・・)」を繰り返すト連送があり、これは「突撃せよ」。
「敵機発見」 はヒ連送で「- - ・・-」。
「セ連送(ワレ、戦闘 機ノ攻撃ヲ受ク)」もあります。

ニイタカヤマ ニノボレ一二〇八」は、
大本営から、密かにハワイに移動中だった第一航空艦隊に対して送られた暗号電文で、
ニイタカヤマ新高山)」は、
日本統治期の台湾にある山で当時は富士山よりも高い日本一の山でした。

「トラトラトラ」は、攻撃隊長淵田美津雄中佐が九七式艦上攻撃機より
第一航空艦隊司令部だった空母「赤城」に発信したもの。

日本軍の暗号はドイツの暗号機「エニグマ」を改造した「91式」と「97式」を使っていました。
ニイタカヤマ ニノボレ」は外務省の暗号で「97式・暗号機B型」を使用。

九七式印字機一・二型(海軍・艦載用)→ ジェイド暗号
九七式印字機三型(海軍・武官用)→ コーラル暗号
九七式欧文印字機(外務省・正式名称:暗号機B型)→ パープル暗号
陸軍用の九七式印字機(海軍・外務省の九七式シリーズとは全く異なる設計)もありますが、
アメリカでのコードネームは不明。

 暗号の解読の難しさは、外務省 < 海軍 < 陸軍 であったようです。
陸軍電文「ヒノデハヤマガタ トス(開戦は8日とす)」の8日は、「ヤマガタ」で、
1日が ヒロシマで、2日・フクオカ、3日・ミヤザキ、4日・ヨコハマ、5日・コクラ、
6日・ムロラン、7日・ナゴヤ、8日ヤマガタ、9日・クルメ、10日・トフケフ(東京)です。
ニイタカヤマ ニノボレ一二〇八」の「一二〇八」なんて、
当時の情勢から考えれば素人でも日にちの12月8日かなと察します。

 真珠湾攻撃の前に連合国の情報部が解読に成功していたのは、
外務省の暗号のみであったというのが通説です。
しかし、日本海軍の暗号は翌年(昭和17年)の春ごろから破られはじめ、
暗号筒抜け状態のミッドウェー海戦でぼろ負け。
しかし、日本陸軍の重要暗号は、日本の敗戦まで破られなかったとされます。

現代の自衛隊が使う暗号通信てどんなんですかね?。
暗号員の職務及び指定に関する達」なって文章がありました。

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