老爺柿

 老爺柿 

盆栽でよく見かける老爺柿(ロウヤガキ)、先日、生け花展で複数の作品に使われていた。

生け花に使われている材料の明細に「老鴉柿」と書かれていた。

「鴉」はカラスです。
老いたカラスの柿?

調べてみました。
中国からきた植物で、元々の中国名が「老鴉柿」。
厳密に発音すれば「ロウアガキ」。
発音でロウアがロウヤに変化。
日本語でロウヤといえば「牢屋」とか「老爺」が当てはまる。
その発音から「老爺」と混同。
正しくは「老いたカラス」の「老鴉」です。

ではなぜ「老いたカラス(老鴉)」なのか?。
タンニン分の多い実が熟すと真っ黒になり、
鴉(カラス)のようだというのでこの文字が当てられました。

だったら「鴉柿(アガキ)」でしょう!。

ところで、カラスの漢字は「鳥」に一本足りない「烏」の方が好く使われ、
牙に鳥の「鴉」はあまり使われませんね。

「烏」と「鴉」の漢字の成り立ちが面白いので、こちらのサイトを参照してください。

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