デジカメは紫が苦手

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デジカメは紫が苦手

E-P1 + ZUIKO DIGITALED 40-150mm F4.0-5.6 で撮影した画像です。

(仕上がり=NATURAL ホワイトバランス=AUTO)

三台の自転車、手前の車体の色ですが、濃いブルーに色表現されていますが、

実際の色は紫色(2枚目の画像の背景色より少し濃い目の紫)です。

奥のスカイブルーは見た目の色合いと同じ、真ん中は、オレンジ気味の黄色でほぼ同じ。

デジカメは紫の色再現が苦手です。

デジカメは、色を赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に分解して記憶します。

色は光の波長によって変わり、赤色は波長の長い光、青色は波長の短い光、

緑色は中間の波長の光です。

青色に赤色を混ぜると紫色。印刷物などの紫色はこうして作られている。

しかし、単波長の紫色の光の波長は400nm前後ですから、

青色光の波長480nm前後より波長が短いのです。

そのため、400nmの紫色光が入射すると、Bの素子はある程度反応しますが、

GやRの素子は反応域を外れるため殆ど反応しません。

従って、弱い青色なのか、紫色なのかの区別ができないことになります。

ですから、被写体の紫色が青色と赤色が混じった紫色であればデジカメも正しく認識できるのですが、

もしそれが波長400nm前後の単色光による紫色であると、

デジカメでは弱い青色としか認識しませんから、その紫色は再現できないことになるのです。

花菖蒲や紫陽花を撮影する時に、紫の色合いの違いを実感できると思います。


E-P1 + ZUIKO DIGITALED 40-150mm F4.0-5.6