転用石

 転用石 
 
14日夜の地震報道を観ていて熊本城が映っていました。
震度7阪神、新潟に次いで3回目となる大きな地震ですね。
灯りにぼんやり浮かぶ天守閣には異常が無いように見えていました。
しかし、夜が明け天守閣の瓦がずり落ちたり、石垣が崩れる被害が確認できました。
熊本城観光がコースに入った団体旅行に秋頃参加する計画を立てていましたので残念です。
 
熊本城は、歴史的価値はありますが天守が鉄筋コンクリートですので、国宝になってない城です。
鉄筋コンクリート天守なので再建は難しくないと思いますが、
石垣は元の組み合わせで石は組めないでしょうね。
崩れ落ちた石は再利用できるので、石垣を写真や図面で確認して組めるかな?。
 
多くの城の石垣には転用石が使われていますが、
熊本城には目立った転用石は無いようです。
転用石は、石不足を補う為に墓石・石臼・石仏・燈籠などをそのまま流用したものです。
 
転用石が多い城として有名なのが福知山城・大和郡山城ですね。
福知山城には約500も転用石があるそうです。
郡山城にはお地蔵様がそのまま使われています。
 
姫路城にも有名な転用石があります。
姥が石(うばがいし)、老婆が石不足を知って石臼を差し出したとされる石臼や、
石棺に灯篭台、そしてポピュラーな墓石。
他の城でもポピュラーな墓石は、注意して見ないと気づかないですが、
姫路城の墓石使用は、前を通っただけでおかしいと気づく組み入れ方です。
石組み職人のセンスですかね?。
意味合いを持ってる石なのでしょうか?。
 
お城は天守より石垣が面白いですよ!。
大阪城天守もコンクリートですが、大阪城石垣の石には色々物語があります。
 
イメージ 1
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Hatena Blog 「maido」も観てね!。