あじさい

 あじさい 
 
 
長居植物園内のあじさい園のあじさいよりも、
万葉のみちに咲くあじさいの方が規模は小さいですが、
形もよく色合いもよく見応えあります。
 
梅雨に欠かせない風物詩の紫陽花ですが、古典和歌では人気のない題材だったようで、
万葉集に歌われたのは、次の二首だけです。
 
「あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを
   いませわが背子 みつつ偲はむ」
橘 諸兄
  「あじさいが幾重にも群がって咲くように変わりなく、いつまでもお健やかでいてください。
  わたしはこの花を見るたびにああなたを思い出しましょう。」
    「八つ代」は「弥つ代」としている解釈もあります。
 
「言問はぬ 木すら あぢさゐ 諸弟らが
練りの むらとに 詐えけり」
大友家持
 「物言わぬ木でさえ、あじさいのように色鮮やかに見せてくれますね。
  それ以上に言葉をあやつる諸弟たちの上手い言葉にすっかりだまされてしまったことですよ。」
 あじさいのうつろいやすさを強調したような解釈もあります。
 
万葉集に歌われたのは二首だけで、
古今集から新古今集までの八代集に、紫陽花を詠んだ歌は一首もない。
平安末期頃になると、紫陽花は好んでよまれるようになる。
歌になる花にも流行があるのでしょうかね?。
 
イメージ 1
EOS 5D Mark Ⅲ + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
TV 1/125 AV 5.6 ISO 200 焦点距離 400 mm
 
 
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