糞掃衣(ふんぞうえ)

 糞掃衣(ふんぞうえ) 
 
韓国旅行で旅行前から興味が有ったのは、
大蔵経板殿(だいぞうきょうはんでん)に納められているのですが、
内部には入れず、本物は見れませんでしたが、
複製品を見てどんなもの分かりました。
 
海印寺でお勤め終わりの坊さんに出会いましたが、
黄土色の法衣をまとっていました。
インド、中国、東南アジアの坊さんと同じような色合いでした。
日本の坊さんは普段の法衣は黒ですから、
なぜ、オレンジ色や黄土色なのかと思い調べて見ました。
 
坊主の身に付ける「袈裟(ケサ)」とは 、
サンスクリット語のカーシャーヤを音写したものです。
カーシャーヤとは濁った色、渋色、柿色、赤褐色と言うような意味で、
タイ・ミャンマースリランカなどの僧侶が着ている法衣の色ですね。
もともとインドの猟師などが着ていたボロ布の事で、
糞掃衣(ふんぞうえ)とも言って、
糞を拭った後のように用無しになり捨てられたボロ布を 繋ぎ合わせて衣にし、
最初期の仏教僧侶は身に付けていました。
 
仏典には 、
「衣は暑さ寒さを防ぎ、虫の害を防ぎ、
 身体の陰部を隠すためだけに受用するのです。」とあります。
外見を飾り立てたりすると欲望が増え、
修行者には無益な事なのですね。
剃髪するのも同じ様な意味があって、
髪の毛があるとおしゃれに気を使ったり、
薄くなった事を悩んだり、
修行にとって邪魔な事を考えるようになりますからね。

日本のように、法衣色や豪華さによって坊主の階級差別など、
本来の仏教には無かったのですね。
ブッダも弟子も糞掃衣で修行に励んだんですね!。

中国から日本と仏教が伝わる中で様々な誤解が生じ、
ボロ布が豪華な金色で装飾のある袈裟衣に変貌し、
権力と欲にまみれた坊主達と成り果てた・・・・・・か?。
 
我家も仏事には金がかかるのであります・・・・。
あっ!、年末には法事です。
 
イメージ 1
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