三本襟足

 三本襟足 
 
舞妓さんのうなじの白塗りですが、襟足の塗り残しは、普段W字型の二本足である。
ところが、黒紋付で正装する正月と八朔(8月1日)には、三本足にする。
 
刷毛を巧みにクルッと回して塗るので、
真ん中がお坊さんの頭のように見え、二本足の塗り方を坊主とも言います。
三本足の時は型を使うそうです。
 
もともとは、襟足の毛を首が美しく長く見えるように抜いていたものが、
京都ではこの形に白粉を塗って、綺麗に整えるようになったそうです。
 
八坂神社節分祭で、黒紋付正装での舞いですから三本襟足である。
なぜ、二本や三本に塗り残すのだろうか???。
 
髪を日本髪に結い上げた時に、左右に伸びた髪を足にみたてて、
その間が長い方が粋だとされて剃り上げたり、白粉を塗るなどして襟足を際立たせました。
そこを小股と言って、「小股の切れ上がったいい女」と言う言葉ができた。
 
二本足、すなわち女性に見立てているわけですから、
三本になると男をあらわ事なのか?!。
 
三本足は、なぜ、正月と八朔に現れるのか。
旧暦の正月と八朔は、早春と初秋に相当し、
かつて日本では、この時期に先祖が祀られた。
後に、仏教の影響で、先祖供養は盆に行われるようになったが、
この先祖供養と早春と初秋に行われる豊作への祈りが関係するのだろう。
豊作と言えば男性のシンボルを祭る行事も多い。
葬儀の時に黒紋付を着ることも関係付けられますね。
 
舞妓さんの二本足も三本足もどちらも好きです!。
カツラで見えにくいですが芸妓も二本足や三本足になります。
あっそうそう!島原の太夫さんは常に三本襟足だ!。
 
今日からベトナム中部へ旅行です。
ブログしばらく休みます。
 
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