初詣
初詣は、大阪住吉区にある住吉大社へ。
住吉大社近くの幹線道路に我が家はある。
大晦日の0時近くになる頃から、我家の前は騒がしくなる。
初詣に向う人の声や車のドアーの閉まる音・・・。
年明け早々の夜は寒い・・、朝10時頃から初詣に出向く。
周りにあるコインパーキングはどこも満車、空待ちの車の列が出来ている。
住吉大社周りの道は交通規制があり、地元以外の車が右往左往。
数年前までは、我家の前や裏通りまで路上駐車の車で埋まっていたが、交通巡視員の導入以来激減。
しかし、路駐する車はある。
それを狙って、交通巡視員が走る。
交通巡視員、正月早々から商売繁盛である。
住吉大社は全国的に有名な神社であるが、地元に居ると正月や夏祭り以外大して意識しない。
普段、散歩や近道で境内を通ってる、そんな所である。
正月、あらためて住吉大社を見つめてみると、本殿が四つもあり、すべて国宝である。
奥から第一・第二・第三本宮が縦(東西)に並び、第三本宮の右に第四本宮がある。
この様な配置は、住吉大社だけの建築配置である。
本殿は「住吉造」といわれており、神社建築史上最古の特殊な様式。
http://www.sumiyoshitaisha.net/place/honden.html
第一本宮(底筒男命:そこつつのをのみこと)
第二本宮(中筒男命:なかつつのをのみこと)
第三本宮(表筒男命:うはつつのをのみこと)
第四本宮(息長足姫命:おきながたらしひめのみこと)= 神功皇后(じんぐうこうごう)
重要文化財は多数、その中の「住吉大社石舞台」、字の通り石で出来た舞台であるが、
数年前まで自由に舞台に登れて、子供の遊び場や南裏門から入ると通路代わりにしていた。
今は、石がずれて危険な為立ち入り禁止になっているが、
思えば重要文化財を土足で踏んでいたのである。
今年も、太鼓橋のある正面からではなく石舞台のある南裏門から初詣!。
正式参拝=http://www.sumiyoshitaisha.net/walk/01_sanpai/index.html
住吉さんと言えば、朱塗りの太鼓橋(反橋)も有名、
住吉さんの紹介に必ず使われるのは、太鼓橋の画像である。
川端康成の大阪を舞台にした短編「反橋」はこの太鼓橋です。
去年の暮れ、この太鼓橋が付け替えられ新しくなる。
新しくなると言えば、住吉大社は、式年遷宮の伝統を維持している。
伊勢神宮のように全面的な改築を行う式年遷宮は1810年を最後に、
現在は30年おきの遷宮であり、神体を仮殿に移しての大規模な修理を行う。
http://www.sumiyoshitaisha.net/index.shtml
我家の裏手に国指定史跡の住吉行宮(すみよし あんぐう)がある。
地元では、「しょういんでん」と呼んでいるのですが、
地元の人でもここは何か、正確に説明できる人は少ない。
(大社の歴代宮司の津守氏の住之江殿(正印殿)の中におかれた南朝の後村上天皇の御座所(皇宮)で、正平7年(1352年)2月28日から同年閏2月15日までと、正平15年(1360年)9月から正平23年(1368年)3月11日に崩御するまでの間行宮とされた。次の長慶天皇は住吉行宮で即位し、正平23年12月24日に吉野へ移ったとされる。)
現在の家を建替える時、地面を掘ると遺跡とは言えませんが、
板囲いされた排水溝跡のような物が出てきた。
その為、工事は中断、調査、それらを残す為、基礎構造を変更して建設した。
もしかすると、正印殿の敷地内に家が建っているのかも知れない。
住吉大社や住吉行宮がある由緒ある地域に住んでいるのだと正月早々思うのである。
EOS5D + EF70-200mm F2.8L USM