エジプト旅行雑記その4 = バクシーシ
エジプトはイスラム教の国。
イスラムの教えに元ずく「バクシーシ」と言う習慣がある。
エジプト旅行をしようとする人ならば、知識として必ず知る事だと思う。
バクシーシとは、経済的に豊かな者が貧しき者に富を分け与えると観念の事です。
旅行者がエジプトに来て、誰しも最初にバクシーシを体験する場所はトイレである。
エジプトのほとんどのトイレには番人が居て、おじさんやおばさん、時には若者がバクシーシを求める。
金額的には、1LEか50pt。
ドルや円が使える場所では、為替レートに関係なく、
1LEは20円、1ドルは100円の換算であるから、
1LEは20円、50ptは10円のわずかな金額である。
しかし、この1LE&50ptに旅行中、泣かされる事になる。
念のため言って置きますが、エジプトのトイレは有料トイレでは有りません。
トイレ自体は無料で使用できるのです。
ただ、郷に入っては郷に従えで、バクシーシの習慣に習ってチップ感覚で払う訳です。
泣かされると書きましたが、このバクシーシ用の小銭を手に入れるのに苦労したからです。
空港での両替時に貰った1LEと50ptは、夫婦で2回トイレに行ってお仕舞い。
後、手元にあるのは5LE,10LE,20LE札ばかり、
5LEや10LE札を出してお釣りを貰うのに苦労したからです。
1LEのバクシーシのつもりで5LE札を渡す、
返ってくるのは2LEだったり3LEだったりする訳で、
その度に、お釣りが足りないもっとよこせと、やり取りするのがわずらわしい。
お釣りを要求すると、無いと言ったりするのだが、無い訳がない。
わずかな金額でこちらも意地になる。
バクシーシの精神や何処へやら!!。
レストランで飲み物代金の釣りを1LEに崩してくれと頼むが、小銭は無いと言う。
宿泊ホテルで小銭に両替を頼むが、無い無いの一点張り。
それでも、しっこく要求すると、レジを開けて中を見ろと言う。
見てみたが、ほんとに1LEや50ptは入って無かった。
要するに、観光客が利用する飲食店や土産物店、ホテルでは、
1LEや50ptが必要な支払い取引が無いわけである。
ちなみに、現地ガイドですら50ptを持っていなかった。
1LEや50ptが流通しているのは、一般庶民が利用する商店なのだ!。
しかし、イスラム教徒でない外国人にバクシーシを求めるなら、
小銭の拾得がしやすいように、ホテルやレストランで便宜を図るサービスが欲しい物だ。
旅行中、トイレ利用者を観察してみた。
利用者は、大きく分けて2タイプ、バクシーシを渡す人と渡さない人、当たり前の結果か。
渡さない人の行動は、無視して入る、番人とお釣りのやり取りをしているすきを狙って入る。
添乗員や現地ガイドは一般公衆トイレに入らないので確認取れず。
観光地には、いたる所に観光警察やアーミー警察の警官が居るが、彼らも払わない・・・!?。
EOS5D + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO