聖ワシリイ大聖堂

 
画像はモスクワ赤の広場端に建つ聖ワシリイ大聖堂ですが、
ロシアの教会はネギ坊主の様な形で派手である。
 
派手なネギ坊主を見るとイスラム教のモスクと思ってしまいます。
 
ネギ坊主は、「オニオンドーム」とか「クーポル」とかの呼び名があります。
なぜネギ坊なのか、屋根に雪が積もらないようにとか、ろうそくの炎をかたどっているとか。
なぜ派手なのかについては調べても分かりませんでした。
雪が降り陰気で暗くなる冬が長い国ですから、
建物だけでも明るく陽気にしたのでしょうか?。
木造で色合いは地味なキジ島のプレオブラジェンスカヤ聖堂も有りますが、
でも外観は派手ですね!。
 
カトリック教会とプロテスタント教会東方正教会の三大宗派に分かれています。
東方正教会の代表格がロシア正教です。
 
カトリックプロテスタントの違いを何度も聞いているのですが、
キリスト教に興味が無いので何時も違いを説明できません。
 
思い出したら説明するとして、
東方正教会は元来、古代のキリスト教会の継続であり原始キリスト教に忠実で、
一番の違いは、三位一体の考え方です。
正教会の場合、
父 = 神
子 = 人間
聖霊 = 人を導く存在
三位一体 = キリスト
とされます。
一方カトリックの場合
父 = 父なる神(真の神)
子 = 子なる神(キリスト)
聖霊聖霊なる神(?)
三位一体 = 上記の神は一体であるとします。
ああっ!、なんか難しいですね。

キリストの立体像やマリアさんの立体像が重要ではなく、
聖人、天使、聖書における重要出来事やたとえ話、
教会史上の出来事を画いた画像(多くは平面)のイコンが重要。

重々しい儀式などが特色で、
教会の中は西側に比べ、明らかに暗い重苦しい雰囲気です。
 
十字架の形が違う。
 
宗教の流れをおさらい。
昔々、アブラハムさんという人がいました。
アブラハムさんには2人の子供がいた。
イシュマエルとイサクです。
イシュマエルの子孫はアラブ人になり、そこからマホメッドが出てイスラム教をつくった。
イサクの子孫はユダヤ人になり、モーセが出てユダヤ教をつくった。
ユダヤ人からは、後にイエスが出て、キリスト教をつくった。
つまり、今ケンカしている、キリスト教イスラム教、ユダヤ教は、
元を辿ればアブラハム一人なんです。
さらに、キリスト教は、カトリック東方正教会に分裂した。
現在、東方正教会でもっとも信者数の多いのが、ロシア正教会である。
カトリックは、後に分裂し、プロテスタントが大きな勢力になっていきます。
 
今年2月、「歴史的」といわれるできごとが起こりました。
カトリックのフランシスコ・ローマ法王と、ロシア正教のキリル総主教が、
2月12日キューバで会談したのです。
両トップが会談するのは1054年に分裂していらい初めてです。
ローマ法王ロシア正教会総主教の会談で、和解への一歩を踏み出した。
では、なぜカトリックロシア正教は今和解なのか。
ISに代表される中東でのキリスト教徒迫害と新たな世界戦争阻止だそうです。
 
キリスト教イスラム教、ユダヤ教、元はひとつなんですから、
仏教徒としては、
キリスト教イスラム教、ユダヤ教、三位一体と言うことで仲良くやっていただきたい。
 
まあ、日本の仏教も対立はありますから偉そうには言えませんが、
天台宗開祖の最澄は晩年、経典の貸し借りをめぐって空海と疎遠になったとされる。
それ以来、両宗派は対立。
しかし、天台宗真言宗を参拝するというところで(最澄空海の弟子)、
天台宗比叡山延暦寺)と真言宗高野山金剛峯寺)が2006年に1200年ぶりに和解しました。
 
カトリックロシア正教は分裂から962年、
天台宗真言宗は1200年ですか・・・・・。
宗教は奥深い!。
 
イメージ 1
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